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「愛さずにはいられない」
第一章 愛さなきゃよかった

愛さずにはいられない 13

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行為が終わり家に着いたつくしは携帯を取りだした。

ほとんど使ってなかった携帯の受信フォルダには東城巧の文字で埋まっている。

____一応証拠は消しておかなきゃ。

____そういえば最初は訳がわからなくて迷惑メールに設定してたんだっけ。

思えば巧はこの数ヶ月、ずっとつくしの心の支えになっていた。
「友だち」という関係がつくしにとっては久しぶりだった。
受信フォルダに残されたメールは他愛もないものばかりだったがどうしても「全件削除」のボタンが押せない。



不意に新着メールが届いた。
巧からだ。



From 東城巧
やっと仕事終わった(*^_^*)
やーーーー疲れたよーーーーー
でもつくしががんばれって言ってくれたから元気100倍!!!
つくしももう仕事終わったかな?
今日もお疲れ様m(_ _)m
おやすみ


いつもと変わらない巧のメール。
なぜかつくしの目から涙がこぼれた。
一度出るとそれは止めどなく流れ続ける。

急に襲われた飢餓感。
寂しかった。虚しかった。とてつもなく。
まるで家にいるのにホームシックになるようなそんな感じに似ている。

つくし自身、なぜこんなことをしたのか分からないが、ほとんど衝動的に指が通話ボタンを押していた。

表示名は東城巧。

「とっ・・・とう・・・じょ・・さん。」

3コール目で電話に出た巧の名をつくしが嗚咽混じりに呼ぶ。

「お、つくしか。めずらしいじゃん、お前が俺に電話してくるなんて。」

とおちゃらけではみたもののすぐにつくしの異変に気付いた巧は心配そうに続ける。

「どうした?お前、なんか変だぞ。・・・・泣いてんのか?」

「な、泣いてなんか・・・っな・・・ない。」

「どうしたんだ?なんかあったのか?」

「なっなにも・・なっ、ない・・けど。」

「つくし、お前今どこにいる?」

「いっ・・家にい・・いる・・・・けっけど。」

「わかった。ちょっと落ち着け。すぐそっちに向かうから。」

巧はそう言うとつくしの返事を待たずに切り、つくしの家へ向かった。








___________________________________________________









巧がつくしのマンションへと辿り着いたのは夜中の1時頃。
嫌な予感が胸をよぎった巧はルーム番号を確かめるとそれを振り払うかの如くドアを叩き思い切り叫んだ。

「つくし?つくし!?」

唐突にドアが勢いよく開き、つくしが巧の胸に飛び込んだ。

「つくし・・・?」

見上げたつくしの顔は涙でぐちゃぐちゃだった。
巧はおそるおそるつくしの背中に腕を回し優しく包み込むようにつくしを抱きしめる。

「・・・つくし・・・、どうした?なんかあったのか・・・?
あいつか、道明寺のことか・・・?」

つくしは何も言わず、力なく頷いた。

「つっ・・・つかさ、ねっ・・・あっあたしのこっことなんか、すっ好きじゃないの。
でっでもあたし、どっどうしても、きっ嫌われたくない・・・
こっ怖いの、あしたのことかっ・・・考える、と、なっなんでか、かっ悲しくなるの・・・・・
い・・・・いつ捨てられちゃうかわか・・わかんな・・・・・も・・・。」

「いつ・・・・捨てられるか・・・・?」

「そ・それまでのとっ時が・・・・もっと、なっ長くなればいいのにって。
じ・・・自分でも、ばっばかなこっことしてるって・・・分かってる・・・。
きっきもちわ、わるいの・・・いっいまの自分も、何もかも。」

「・・・・・・つく____

「そっそうよ。わっ・・・わかってる。こっ、こんなのめ・・滅茶苦茶よ。
たっ・・ただのあたしのエゴよ。そっそんなの、わ、わかってる。
あいつがあっ・・あたしの、あ、愛したお、男じゃないことくらい・・・わかってる。
どっ・・どんなに、に、にてても違う・・・そ、そんなの、わかってる。」

「・・・つくし・・・?お前、何言って・・・?」

「だめ、なの。・・・だめ、なのよ・・・。
どっ・・・どうしても・・・・あっ・・諦めきれない。
あっあのことさえなければ・・・いっいまでも、あっあたしのこと、いちばんに・・愛してくれたかもしれないって。
どうして、あたしは、ちゃっ・・・・ちゃんと、あいせないの・・・・。
いまも、む、むかしも・・・。
おっ・・おねがいだから・・・ひとりに、しっ・・しないで・・・。
お、おねが______あ、・・あああ・・・ふう・・・う・・・あ、ああ・・・」


「・・・つくし。」




_________彼女は、一番悲しいところで女なんだ。







彼女はずっと寂しかった。
その寂しさを誰にも言わずに、一人で抱え込んでたんだ。
何度人の知らないところでこんな涙を流したんだろう。
彼女は、孤独になんてなりたくなかった。
抱きしめて欲しかったんだ、道明寺司に。

_____ああ、抱きしめてやりたいと思う。
彼女を傷つけるすべてから彼女を守ってやりたいと思う。痛切に、痛烈に。

「つっ司にだっ抱かれててもね・・・むっむな・・し・・・・の。
一緒にいっ・・いるはずなのに、なっなんでか・・・す・・すっごくさっさみし・・・・い。あ・・・・あたしっ・・・こっ・・このままじゃだっ・・・だめだとお・・・思ってこっこんな関係、やっ・・やめようと思ったことも、、あ・・・あるわ。
で・・でも、だっだめ・・・なの。
あっ頭からおっ・・・・追い出そうとすればするほど、、つっ司のこっことばかり、か・・考えちゃって、どっどつぼにはまっ・・はまってた。」

「・・・・つくし・・・・・・・」


「もう、こっ・・こんなにつっ辛いのは、いっ・・・いや!
もう・・・・・・・もう、ど・・・どうしていいか、わっ・・・・わかんないの!」

そう叫ぶとつくしは意識を失い膝から崩れ落ちた。

つくしは意識を手放す刹那、確かにこういった。

「消えて、無くなってしまいたい」と。


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