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中編

やさしくするよりキスをして 4

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「あ、、、どこって、、ここ、病院、だけど、、、?
あの、道明寺の乗ってる飛行機が胴体着陸したって、、、。
それで、昨日緊急手術して、丸一日も眠ってたんだよ?
、、、全然、覚えてないの、、、?」

「覚えて、、、覚えて、、、う~ん。
何となく、飛行機に乗った辺りは、まあ、、、。
けど、その前後の記憶がサッパリだよ。
牧野、さっきから何を俺に謝ってるの?」

顔を顰めつつも首を傾げる司に、さすがのつくしも違和感を隠せずにはいられなかった。

「、、、なにをって。それは、だって、、、。」

「牧野~。さっきから俺、空気。」

司に対して、何を言っていいか分からず___というか何から言っていいか分からず、思わずどもってしまうつくしに類が助け船を出した。

「、、、とりあえず、俺は先生呼んでくるよ。
牧野は司とでも思う存分いちゃついていて?」

「え、、、あ、あたしが、、、、、」

「いい。」

いうが早いか類は踵を返して、さっさと病室をあとにしてしまう。
つくしにしてみれば、清水の舞台から飛び降りるレベルで素直に謝罪してみたというのに、この手応えのなさは何なのだろうと思う。
事故直後なら、なるほど、この違和感も理解出来るが、そう言う問題ではないと直感した。
ありていにいえば、司は、、、何かおかしい。
言動そのものに、違和感を感じるのだ。
本当に自分は司と話しているのだろうか、と疑りすら持ってしまう。

「あの、、、道明寺、怪我はどう?どこか痛いところとかない?大丈夫?」

「痛いとこって、、、。あ、いった、痛い、、、、」

反射的に自分の頭に手を当てた司が小さな呻き声を漏らす。
出血は流石にとっくに収まっていたが、額の傷は既に青タンになっているのでそれは大層痛いことだろう、、、特に無遠慮に傷口に触る手に対してはより鋭く。

「俺、、、一体どうなったわけ?
飛行機が、、、事故って言ってた?
なんにも覚えてないんだもんな、、、。
よくこんなもんで済んだよ、ちょっとびっくりかも。」

「びっくりかもって、呑気なんだから、もう。
ねえ、こう言ったらあれなんだけどさ、、、道明寺、頭大丈夫?だよね?」

「大丈夫って?なにが?」

「あの、さっきからちょっと、、、喋り方?っていうか雰囲気っていうか、、、。何かあたしの知ってる道明寺とは違うって言うか、、、違和感っていうか、、、」

「なにそれ?
あははっ、もしかして牧野、また俺に忘れられてる、とか思ったの?
ナイナイ、記憶喪失なんて人生で一回でもあれば多い方じゃない?違う?」

ニッコリと破顔して笑う司に、先ほどの違和感がより強く訪れ、つくしの首を傾げさせる。
おかしい。
絶対おかしい。
これ、本当に道明寺?と。
とにかく、、、違和感を感じる。
雰囲気にも喋り方にも、言いようのない違和感を覚える。
一体、、、どうなってる?
もしかして目の前の男は司じゃなくそっくりさんか何か?
前回の記憶喪失時のことは覚えているようなので、再び自分だけ忘れ去られたというわけではなさそうだが。

道明寺が、「あははっ」「ナイナイ」??

、、、彼って、そんなにお茶目な性格だっただろうか。
いや、違う。
絶対に違う。
何かが間違っている。
そんなことあるはずがない。
やはり、、、少し事故の衝撃でおかしくなってしまったのだろうか。
考えた末に出た結論は、つくしの中では紛れもなく一番正解に近い説だった。
そうだ、彼は少し頭がやられてしまったのだ。
大体類と二人で病室にいた時点が彼が激怒しなかったところからもうおかしいではないか。
そう、おかしい。
おかしい。
彼は、、、ヘンになってしまったのだ!

「おーい、まーきのっ」

自分の考えに取り憑かれて思わずボーッとしていたつくしに、ブンブンと手を振り、司が声を掛ける。
機嫌がとても良いようで何故かトビキリの笑顔つきだった。

「あ、な、なに、、、?」

戸惑いつつも、先ほどのとんでも説を更に確信する自分がいる。
彼は、間違いなく、頭がいかれてしまったのだ。
破顔して笑うのも、ブンブン手を振って注目を引きつけるような動作もとても自分の知っている道明寺司とは重ならず、おまけに多少の気色悪さは払拭できなかった。

「こーこっ」

ポンポン、とベッドサイドを叩きながら司が甘えたような声を出す。
事情の知らない人からすれば、思わずときめいちゃうシチュエーションかも知れないが、つくしにとっては頬を引きつらせるだけで終わった。

「ここ、、、?座れと、、、?」

うんうん、と二回ほど首を縦に振る司は、元来美しすぎる外見と合わせて、死ぬほど可愛らしかったが、同時に死ぬほど気色悪かった。
促されるままに彼の指示通りに腰掛ける。

「ぁわっ」

瞬間、ぎゅっと後ろから抱きしめられ、驚きの余り少々間の抜けた声が出てしまう。

「ちょ、、、ちょっと、道明寺/////」

「ん?」

「な、なにしてんの、、//ここ、病室、類来る、お医者さん来る、ねえってば/////」

「はは、何言ってんの牧野、パニクりすぎ、どもりすぎ。」

「ぱ、ぱ、ぱ、パニクりすぎって////
なんなの、、、どうしたのよいきなり/////」

「う~ん、牧野だなあって思って、思わず。」

「そ、そりゃああたしは牧野だけど、、、ってちがくて!い、いきなりびっくりするでしょ!
勝手に触らないで!あたしの身体なんだから///」

チュッ

言い訳めいて慌てて発した言葉とともに、顔を逸らそうとすればすかさず頬にキスが落とされる。

「ちょっ、ちょっと///道明寺ってば///」

なんだかもう、なにがなんだか分からずただでさえパニック状態だったが、いきなりのバックハグでそれに拍車がかかる。
こんなの、、、知らなかった。
彼の甘えた声も。
自分の肩にもたれる彼の表情も。
彼のこんなに、、、素直に自分に身体を預ける様も。
いつもならどちらかと言えば彼は自分に甘えさせたがったし、もたれさせたがったし、身体も預けさせたがったというのに。
これは一体どうしたことかと、赤面とともに動悸すらしてくるようだった。

「ごめんごめん、牧野の顔があんまりにも真っ赤で可愛いな~って。ダメだった?」

___ああ、、、ごめん、じゃないよ、もう。
なんなの?
この目の前の爽やか度全開の風早くんのような男は!!!
君に届けか!あたしは爽子か!
心の中でつくしが毒づく。
ああちがう、ちがう、こんなの道明寺じゃない、、、とは思っても、中々赤く染まっていく頬を抑えることは難しかった。


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マニス様O(≧▽≦)O

コメントありがとうございます(*>`ω´<*)
そうですね、ほんとにきもいですね!(笑)
つくしちゃんが一番弱い王子様風のちょっと恋愛に奥手な!?司を書きたかったんですよねえ。(笑)
次回もお楽しみに。笑

shouko様(*>`ω´<*)

はじめまして(*∩ω∩*)♡
コメントありがとうございます(*>`ω´<*)

いやーん光栄なコメントありがとうございます。笑
可愛くもあり王子様風であり爽やか度100%!オレ様は影も形もないよ!とゆう司が書きたかったのです。
類という前例があるのでつくしちゃんはこのタイプに弱いはず(笑)

次回の更新もお楽しみに🎵🎵
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