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「ガラスの林檎たち」
第一章 誰にも言えない

ガラスの林檎たち 25

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「それで、、、結局私に、何の用なんですか?」

「、、、、、余程俺と同じ空間にいるのが嫌と見える。
そんなに急くなよ。
俺だって好きこのんでお前と話がしたいわけじゃねえんだ」

「じゃあ、なんですか?手短に済ませると先ほどは仰っていたように聞こえましたが」

「__なんかお前、キャラ違くねえか?」

「、、、は?」

「この間まではあんなにおっかなびっくりだったっつーのに。
猫被ってたってわけか」

どこか非難するような責めたような言い方に流石に苛立ちも頂点を迎える。
道明寺財閥の御曹司・道明寺財閥の御曹司・道明寺財閥の御曹司と頭の中で三回唱えて、深呼吸をして、とりあえず気持ちを落ち着けた。
とりあえず、敬語だけはバカ丁寧なままでいよう、と決心を固める。

「あなたのような傍若無人で失礼極まりのない人に、猫を被る必要なんてあるの?
言っておきますけど、そうしたければあなたの財閥に不利益をもたらすこともウチの財閥なら可能なことです。そうでしょう?」

半ば脅しのような文句を発しているというのに司の顔色は何一つ変わらず。
クッと口の端だけ上げて笑って見せると、

「その時は城宮グループにもそれ相応の覚悟が必要になってくるけどなあ?それこそ相打ち覚悟の」

淡々とつくしに反論した。
苦々しく顔を顰めたつくしがそっと溜息をつく。
更に何か言い返そうかと言葉をひねり出すが、どうせこのまま行っても堂々巡りになって余計に面倒な事態を引き起こしかねないと諦める。

「、、、昔惚れた女に、似ている」

「、、、、、え、、、?」

突拍子もなく言われた言葉に目を剥き、司を見上げるが、彼の方はつくしに視線を合わせず、真っ正面を見据えながら続ける。

「よく似ている、、、俺が動揺を隠せないくらいには」

「だ、、、だれが、、、?」

「誰って、、、この状況でそれを言うか?
お前___城宮雫。お前に決まってんだろ」

「、、、なんで、、、それを私に、、、?」

「、、、はっ、、、何て顔してんだよ、、、。安心しろよ、身代わりに俺の女になれなんてつもりはねえ。もう終わったことだ、それより」

「それより?」

「お前に聞きたいことがあるといったのは、お前の経歴に関することだ」

つくしの右耳がピクリと動いた。
動揺の合図なのか、ただ単に驚きを隠せていないだけなのか、司には真意を読み取ることは出来ない。

「私の、、、経歴?」

「ああ。」

「、、、その気になれば、あなたクラスの人間なら洗いざらい調べられることでしょう?もしかして、もうとっくに興信所でも探偵でも使っているんじゃないですか?わざわざ私に____」

「そうしたが、出来なかった。情報はお前が__つまり城宮雫が英徳から永林に転校した辺りからすべてブロックされている」

「、、、、え?」

「城宮グループからの圧力が掛けられてるなら俺も簡単には手を出せないわけだ。
だからお前から直接聞こうと思った。
一体、、、どうなってんだ?何故お前の経歴にあれほど不自然な情報操作がなされてる?」

「、、、、、もしかして、、、、今でも、好きなんですか?」

「、、、あ?」

「昔惚れてた女って仰っていたでしょう?まさか今でも好きなの?」

「、、、さあな。正直な話、憎くてたまんねえ女だ。俺から逃げて、今どこでどうしてるのかもわかんねえ。憎くて、酷く傷つけて、ボロボロにしてやりたいとも思うが、実際にはそうはいかないことも分かってる」

「その人とは、ちゃんと付き合ってたの?それとも、ただの片想い?」

「・・・敢えて言うなら両方。
確かに一瞬付き合った期間はあるが、あいつが俺に惚れたことは一度もないはずだから」

「ふうん」

ああ、とつくしは思った。
この人は、おんなじだ。
私と同じ。
貴之が雫を身代わりに抱くように、きっと目の前のこの人も、、、その女が想ってる男性の、身代わりだったに違いない。
その女が一瞬自分と付き合ってくれたのがたとえ気まぐれだとしても、すぐに捨てられたのだとしても、一度もその女から愛されたことがなくとも、、、きっとこの人にとってはどうでもいいのだ。
何もかもが貴之からの愛情を得られない自分と同じで、でも不思議と同族嫌悪感はなかった。
さみしそうに陰りのある横顔が、まるで自分のようで、、、。

「ひどい女ね」

「、、、は?」

「酷い女じゃない。
あなたと一瞬付き合ったのも、きっとその女にとってはただの、、、身代わりだったのかも。
彼女に他に好きでたまらない男の人がいて、満たされなくて消化できない思いを、あなたを利用して忘れようとしていただけかもよ?」

「、、、お前に何がわかる?」

司の声色が変わる。
なぜ自分はこうも人の沸点を探り当てるのが上手なのだろうと思いながらも、更に続ける。

「なんでも、わかるわ。
道明寺さんの気持ち、、、私も分かるから」

理屈じゃない。
言葉で説明できることではなくて、、、
身体が勝手に動いていた。

彼の頬にそっと手を当てる。
そのまま膝立ちで彼に、キスをした。
角度を変えながら何度も何度も、キスをした。
そのうちに主導権は変わっていって、彼も私の頭を抱いて、何度も口内を蹂躙された。
やや酸欠になっていく頭の中で、自分はまた、誰かの身代わりになってしまうのだろうか。
それとも、自分がこの人を、貴之の身代わりにしたいのか。
結論を迷いあぐねていた。



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さとぴょん様(*^_^*)

光栄なコメント毎回ありがとうございます!^^
司の心の声、、、
第二章の初めくらいには明らかに出来るのかな?と考えてます笑

とうとういたしてしまった司と雫ですが、実はこんなにはやく2人を男女関係にするつもりはなかったよ~とちょっと今後の展開について悩み中。
いえ、第二章は大体こうそうが決まってるからいいのですが、問題はその次の司×つくしをうまく書くことができるかという、、、
まずはつくしと貴之の恋愛(一方的なものですが)をまずは決着つけなきゃな~とは思いつつもなかなか決着はつかないと思うんですよね笑
しばらくは司のつくしへの片想いが続くのかな~

土星のネックレス。
さとぴょん様に言われてからバアアアっと読み返して思い出して少し今日更新の話に書いてみました笑

『身代わり』たしかにこれは後々重要なキーワードになってくる、、、というか裏のテーマはまあこれですね笑
今後の展開に期待していて下さい。笑

shouko様(*^_^*)

コメントありがとうございます。!!
司は間違いなくつくしに惹かれ、恋心を抱いていくようになりますがつくしの方はなかなか、、、w
どうしても貴之という存在が入ってきますからねえ。
更新頑張ります、よろしくです♪
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