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「愛さずにはいられない」
第一章 愛さなきゃよかった

愛さずにはいられない 16

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長い情事の後、すでに呼吸の整った司はつくしを後ろから抱きしめ背中にいくつも噛み跡を残していく。
ツキン、とした痛みに眠りに落ちかけていたつくしの頭が徐々に覚醒する。
司はつくしにキスマークの痕をつけながらおもむろに切り出した。

「なあ、来週のドイツ大使館でのパーティー、お前も来るよな。」

「・・・・え?・・・・でもあれって確か新人秘書の研修も兼ねてるんじゃなかった?
あたしその間休みもらってるけど・・・。」

「ああ、だから仕事じゃなくてプライベートとして来いよってこと。
昼間はまとめなきゃなんない商談とかいろいろあっから構ってやれねえけど。」

「・・・それって、パートナーとして行くってこと・・・?」

「あ?なんだよ今更。今までだってずっとそうだっただろうが。」

「・・・ううん、今まではほら、仕事だったから、パートナーとかも。」

つくしが何を気にしているのか司はよく分からなかったが、何となくつくしの声が不安げに聞こえた気がした。

「___全然知らないドイツ女パートナーにしてベタつかれるのも気持ち悪いしよ。
それならお前の方がいいし。」

「・・・・・ん、わかった。」

「あ、後な、あいつも来るぜ。今度のパーティーは。」

司がつくしの髪を弄りながら言った。

「・・・・・あいつ・・・・?」

「東城巧」

気のせいだろうか。
その名を発したときつくしの肩がビクリと震えた気がした。

「____なんだよ、あいつがどうかしたか___?」

「・・・ううん。なんでもない・・・。」

そう言うつくしの歯切れは悪かった。
まるで何か後ろめたいことでもあるような答え方。
司の中でどす黒い感情が疼き出す。

「・・・・んだよ、なんか厭わしいことでもあんのか?」

_______厭わしいこと・・・・・。

巧の腕の抱かれながら泣きじゃくってしまったことは厭わしいことになるのだろうか。
経緯はどうあれ、他の男にプロポーズをされてしまったこともそうなるのだろうか。

つくしが司の問いかけに答えられずにいると司は弄っていたつくしの髪をひっぱり無理矢理自分の方に向かせた。
つくしの目が司の鋭く険しい目とぶつかり、一瞬本気で恐怖を感じる。

「___まさか、たった一回寝ただけの男にマジになってんじゃねえよな?」

「____え?」

「・・・・てめえはどうしようもねえ淫乱だな。」

突拍子もないことを言われつくしは戸惑ったが司が何に怒っているのかが理解出来ず聞き返す。

「・・・・・つかさ・・・?何言ってるの・・・?」

「・・・寝たのかよ、あいつとは。プライベートでも。」

「・・・・・・そんなわけないじゃん。
そんな____そんなことあり得ない。」

司は少し何かを考え込む風だったがフ、とつくしに冷たい微笑を漏らした。

「じゃあ、証明しろよ。」

「・・・え?え・・・ど、どう・・・・?」

司はベッドサイドからライターを取り出しつくしの腕に近づける。

「俺がいいって言うまで耐えられたら、な。」

一瞬で何が起きるか察知したつくしは内心恐怖でいっぱいだったが、コクリと頷いた。
司は煙草の焼き痕がある腕にライターを当てる。


______ッ_____



声は出なかった。あまりの熱さと痛みに狂ってしまうかと思った。
せめて声を出せば痛みも和らぐだろうに、それすら許されないつくしに司は残酷に微笑みかける。
その笑みを見ながら、つくしは一筋生理的な涙を流した。
司はつくしのそれを確認すると満足気に火を消し、つくしを強く抱き込む。

司自身この感情がよく理解出来なかった。
沸々と胸にこみ上げてくるどす黒い感情。
それを司はただ単に自分の所有物が他人に荒らされるのが嫌なだけだと解釈した。
自分のおもちゃが他人にいいようにされるのはやはり苛つく。
仕事だろうがプライベートだろうがこの女は自分のことにだけ従って生きればいいんだ。

「______まあ、別にどうでもいいけどよ、お前が誰と寝ようが。
・・・ただ仕事で関係とあったやつとはプライベートでは絶対関わんなよ。」

「・・・うん。」

「そもそもお前みたいな女、誰も相手にしてくれねえんだから。お前みたいな売女。わかってるよな?」

「___わかってる。」

つくしがそう呟くと司は満足そうに笑い、自分の支配欲が存分に満たされていくのを感じた。

_____俺以外の男には、な。

心の中でそう呟きながら。

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