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中編

奇跡は間に合わない 2

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「あっ!おいっ!、、、、牧野っ!」

牧野はそれだけ言うと、フンと鼻を鳴らして肩を怒らせて立ち去ってしまった。
あまりと言えばあまりの悪口の羅列に、俺呆然。
前々から嫌われてるとは思っていたけど、あれじゃあ嫌われていると言うよりは憎まれてる、、、いや、俺があいつに何したってんだよ。
毎日愛を告白して、言葉で態度で示して、結婚して欲しいと思ってるだけじゃんか。
こんな純な俺をここまで徹底的に嫌うアイツって一体、、、。

「はぁ、、、なんだよ、アイツ。どういうつもりだよ」

しかしアイツと話してると(怒られていると)ちょくちょくよくわからない単語が出てくんだよな。
俺様と肥だめって奴を比較してたけど、肥だめって何だ?
カエルの大将、つーのも理解出来ねえ、ことわざか?
とりあえず検索かけてみっか。
肥だめ【肥料にする糞尿を腐らすためにためておく所。肥壷】
、、、んだよこれ。
待て、軽く気ぃ失いかけたぞ今。
つまり、、、認めるのも厭わしいが、俺の愛する牧野は俺様のことを糞尿以下のマジのクソ人間だと思ってるってつうことか。
いくらなんでもこんなんとデートするくらいなら俺とデートした方がまだマシだろ、俺はどんだけ嫌われてんだよアイツに。
しかも比較対象が人ですらなく糞尿の肥溜め。
ホント気抜ける、、、冗談じゃねえよ。
この分だとカエルの大将ってのもろくな言葉じゃねえんだろうな。
検索すんのやめとこ。
俺のガラス細工のような心はもうボロボロ。
あのドS女と来たら、俺を攻撃して踏みつけるのが趣味みてえなもんだよな。
いちいち言葉尻考えてたら身が持たねえ。

「、、、、ぅ、、、ん?」

ん?
声の漏らされた方を見やれば、先ほどぶっ飛ばした奴が何やらもぞもぞ動いて意識を取り戻そうとして居るではないか。

「もっと寝てろ」

思い切り足で脇腹を蹴っ飛ばしてやったら、ぐえとカエルのような声を出して再び沈み込んだ。
危ねえ危ねえ、コイツを保健室に連れて行って謝罪の一つもしねえと牧野の俺に対する評価がガタ落ちだし。
それにしても、、、牧野って俺に対してツレねえよな。
純愛ってそんな上手くいかないもんなのな。
















「よ、牧野じゃん」

裏庭のベンチでお弁当を食べている最中、頭上にお気楽な声。

「相変わらずぼっち決めてんな。司からの避難かよ?」

「あ~、、、、、西門くん、今から登校?」

どっかり腰を下ろしてつくしの隣に座り込んだのは、英徳一の遊び人こと西門総二郎だ。
司とつくしを一番おもしろがって何かとけしかけてる、つくしにとっては面倒な人物だが、当然司という存在よりは何百倍もマシで、まあ、一応は男友達?のようなものだった。

「昨日うっかり遊びすぎて腰痛えのなんのって、、、」

「もう、たまには高校生らしいライフスタイルを送りなさいよ。
、、、そんなんじゃいつか刺されるよ。
美作くんなんてこの前、人妻の元ダンに殺されかけたっていってたし」

「、、、マジ?壮絶だな、それは。今ダンじゃなくて元ダンってとこがリアル、、、じゃなくて、世間話してる場合じゃなくて、司お前のこと探してたぞ」

「、、、もう、おちおち昼ご飯もまともに食べられないじゃない。
っていうかっ!あたしが友達とご飯出来ないのも数少ない友達が離れてったのも、全部アイツのせいだし!
あんたもアレと友達なら早くアレを何とかしてよ!
美作くんだけだよ?ちょっとでもあたしの味方してくれんの」

「まあまあ、カッカすんなって。
その調子じゃ、今日もあいつに相当絡まれてんのな」

「絡まれてるっていうか、なんていうか、、、」

「つか、そもそもお前なんでアイツにあんな付きまとわれてんだよ。
いくらなんでもお前の態度に対して、怯まなさすぎじゃねえ?
、、、虐待している飼い主とそのペットのわんこにしか見えねえ」

「虐待っ!?ちょっと待ってよ、人聞きの悪い。
犬だとしてもあんな駄犬要らないけど、、、、って、ちょっと、、、あ~、いやだわ、ホント」

食べかけのお弁当をバッグにしまいこみ、ペットボトルの蓋も閉め直して、さっさと裏庭をあとにする準備を始める。

「本当にヤダあの人。明日また場所変えなきゃ」

ブツブツ文句を言ってキョロキョロ辺りを見渡し立ち上がる。

「、、、どした、いきなり」

「じゃ、西門くん、あたしあっちの玄関から戻るから、絶対それ道明寺に教えないでよ。
後、たまには真面目に授業に出なね」

それだけ言うとパタパタ足音を響かせながら、軽やかに校舎の方へと戻っていった。

「いきなりなんだよアイツ。ついにトチ狂ったか」

怪訝そうにつくしの走り去った方向に目をやっていると、

「、、、、おい、総二郎?」

声をかけられ、振り向けば、、、ヤツがいた。

「、、、ぅおっ!?」

あまりのことに、思わず仰け反ってしまう。

「っだよ、んな間抜けな声出してんじゃねえよ」

「あ、わり。不意打ちすぎてビビったっつーか、、はは」

不機嫌そうに総二郎の隣に座り込む司に、今ひとつ驚きを隠し切れてなかった。
何とか笑おうと作った笑みは引きつっていた。

「なあ、、、牧野みてねえ?アイツどこ探しても捕まんねえの。
なんかこの辺にいそうな予感してたんだけどな、、、俺もまだまだだな」

、、、すげえ、牧野の危機(司)回避能力100%。
つか、司のその謎の牧野センサーも一体なんなんだよ。
こええよ、2人とも。
超能力者か何かかよ。
司にいたっては反省するとこ、絶対そこじゃねえしな。





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asuhana様♡

お祭りコンビは基本常識人なので(笑)
ストーカー司くんの暴走を止められますかね。
心配ですが、つくしちゃんには頑張ってもらいましょう。
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