FC2ブログ

スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←ガラスの林檎たち 50 →奇跡は間に合わない 4
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 中編
総もくじ  3kaku_s_L.png ガラスの林檎たち
総もくじ  3kaku_s_L.png お題シリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 更新のお知らせ
  • 【ガラスの林檎たち 50】へ
  • 【奇跡は間に合わない 4】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

中編

奇跡は間に合わない 3

 ←ガラスの林檎たち 50 →奇跡は間に合わない 4





「お前、、、相変わらずのストーカーぶりだよな。
いい加減、ちょっとは放っといてやったらどうだよ。
この前(つか今)あいつと話したけど、相当参ってたぜ?
さすがに通報されるってそろそろ」

総二郎のストレートな物言いに、つくしのことしか頭になかった司もムッとした表情をしたが、すぐに思い当たる節があったのか顔を顰めて溜息を漏らした。

「女って、、、わっかんねえよな」

「、、、はあ?」

「いや、あの女が特殊すぎるんだよな?普通の女はこの俺様に声の一つも話しかけられたら嬉しくて飛び上がって喜ぶもんだろ?
なのにあの女、デートに誘っても、告っても、プレゼントも散々して、プロポーズまでしてやったってのによ、薔薇の花束付きで。
大体とりつく暇もないまま、暴言吐かれて、終了。
それって女としてどうなんだ?
ちょっとばかり可愛くて俺の好みのタイプってだけでいい気になりやがって。
おっかしいだろうが、俺様の純情を弄びやがってよ」

「、、、とりつく『島』な。お前にしてはイイ線言ってるけどよ。
そりゃ、付き合っていないどころかものすごい嫌われてる相手からのいきなりのプロポーズはどん引きすんじゃねえの?
しかも、薔薇の花束付き?
うわ、考えられねえな。牧野も可哀想に」

「、、、そういうもんなのか?」

「そういうもんなんだよ。
プレゼントにしてもよ、指輪なんか贈ったりしてねえよな?
大抵の女、いきなり指輪はどん引きだからな?
ネックレスとか、普段使いのブレスとか、そんなんにしとけ」

「それを先に言えよバカヤロ!
もう死ぬほど送って、死ぬほど突き返されたっつーの!
ハア、、、俺が何したっつうんだよ。
ただ、、、あいつのことが好きなだけなのに」

総二郎の叱咤の数々にわかりやすく打ちのめされていく司に、総二郎も中々に気の毒になったのか、途端ちょっと笑みをつくり励まそうとする。

「まあ、、、元気出せよ。
人の印象なんかいくらでも変わんだからよ。
ただ、しつこくすんのだけやめてやったら、あいつのお前に対する印象もちょっとは変わんじゃねえかなって思っただけ、だしな」

司は、はあ~ともう一度溜息を吐き、沈んでいく。

「お前でも、んな殊勝に落ち込むことがあんだな」

「、、、牧野と一発ヤれたら死んでもいい」

「、、、、は?」

「あいつ何したらヤらせてくれんだ?
ホント1回でいいから、よくねえけど、極論1回でいいからやらせてくれれば俺マジ死んでもいいわ」

「、、、お前、今俺の話聞いてた?」

「もう写真の牧野相手にシコんの、本気で飽きた。
飽きねえけど、今日もやるけど
、、、何だってアイツあんなに可愛いんだよ。
どう考えてもアイツが可愛すぎるのが悪い
やりてえ、何でもすっから1回やりてえ」

「お、、、おいおい。
天下のF4のリーダーが牧野の盗撮写真ごときに欲情してんじゃねえよ」

「あ?なんで盗撮ってわかった?」

「、、、牧野が自分からとらせるわけねえし。
どうせ誰かに頼んで撮らせたんだろ?
マジ、それ立派なストーカだぞ。
牧野にだけはバレねえようにしとけよ。
更にキモがられて嫌われるだけだからよ」













キョロキョロキョロ。
よし、今日もここら辺にはいないみたい。
前方よし、後方よし、左右もバッチリ確認して、、、今日も哀しく塀をよじ登っての下校だ。
ホント、何が悲しくて女子高生、いわゆるJKというブランドを引っさげた女の子が塀やフェンスなんかをよじ登って帰らなければならないのか、理解に苦しむ、、、本人ですら理解に苦しむのだから、他人になど理解出来るはずもない。
あの忌々しいストーカー、道明寺司が現れてからあたしの人生マジで滅茶苦茶。
数少ない友達なんかは、あたしへの異常な執着を見せる道明寺を大変怖がり、あたしを利用してF4のリーダー様に取り入ろうという性格の子たちではどう考えてもなかったから、それは当然のことだったが、、、それでもボッチを極めるだけならまだしも、それを面白くない、よしとしない生徒が大半なのだから、散々馬鹿な嫌がらせもされた。
体操着は隠されるわ、靴はなくなるわ、椅子にかけておいたブレザーもいつのまにか盗られているし。
授業中に消しゴムは飛んでくるわ、体育の時はボールを集中的にぶつけられるわ。
学校にバイトにうちのことに、やらなければならないことが山積みな自分であるのに、体力を異様に消耗し、その上ストーカーはどこまでも付きまとってくるので、下校の時は要注意だった。
家まで着いてこられちゃたまらない、その一心。
、、、道明寺財閥の手にかかれば、うちの社宅調べるとか、イチコロなのかもしれないけど。
帰宅するときくらい、あんなのには絶対付きまとわれたくない。
塀をよじ登って下校する生活が続いて、もう何ヶ月、、、もっとだろうか。
坊ちゃんの一時気まぐれと思っていた自分への執着が今だ鳴りを潜めないこの自体には驚異を覚えざるを得ない。
、、、まったく、いつまでこの生活が続くわけ?
トホホ、と今日も元気に塀をよじ登って帰ろう、、と思った矢先。

「、、、牧野っ」

ギクっと振り返った先には、、、予想通りの、アイツ。

「、、、ど、、、道明寺、、、」

「なんだ、お前こんなとこから帰ってたのか?
ド庶民の考えることはイマイチわかんねえな、、、こうして帰るのが今のパンピー界の流行りなんだな」

「は、、、流行り、、、っていうか、、、は、は、は、だわ」

「この半年間?って、もっとか?
お前と一緒に帰りたいがために正門と裏門交互で夕方まで張ってた俺の身にもなれよ、一瞬でイイから。
てっきりお前ってゲリラかなんかだと思っちまったし。
ほら、たまにはさ、俺と一緒に正門から堂々と帰ろうぜ?」





にほんブログ村 二次小説





関連記事
スポンサーサイト


もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 中編
総もくじ  3kaku_s_L.png ガラスの林檎たち
総もくじ  3kaku_s_L.png お題シリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 更新のお知らせ
  • 【ガラスの林檎たち 50】へ
  • 【奇跡は間に合わない 4】へ

~ Comment ~

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

asuhana様♡

笑ってくださった方がちらほらいらっしゃって嬉しいです(´;ω;`)
高校生男子って基本バカ。
頭の中を占めてるのは殆どつくしちゃんだけな司くんを温かく見守ってください(笑)
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【ガラスの林檎たち 50】へ
  • 【奇跡は間に合わない 4】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。