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「ガラスの林檎たち」
第三章 愛もお金で買えますか?

ガラスの林檎たち 53

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「で?で?その後道明寺さんとはどんななの?」

永林学園でのつくしの唯一の友人___葉山美香がやたらとウキウキ顔でつくしに尋ねる。
司とつくし(雫)のゴシップは美香をこの上なくワクワクさせるらしく、おまけに授業の合間ごとにつくしの座席へと足を運んでくるのだから、つくしにしてみれば鬱陶しさの極みであった。

「あのね、、、さっきから何度も同じ事聞かないでくれる?それとも、あんたには他の友達がいないわけ?
ホントんとこ、私しつこくされるの嫌いなんだけど。
、、、、鬱陶しいんだから」

言うと、美香はわざとらしくムンクの叫びのような表情をつくり、目をあからさまにパチクリさせだしたので、もうそろそろだよね?と美香の足をギリギリ踏んづけてやった。

「いたっ!
、、、もぉ!ひどいよ雫!
そんなに邪険にしないでよ~。
美香ちゃんだってたまには傷つくよ?しくしく。
確かに、私には友達が居ません。
でも雫にもいないでしょ?ほら、ちょうどいいじゃんっ!
だって、、、友達うんぬんの前に、これじゃあね、、、」

チラ、と教室を見渡せば、最初から素知らぬふりを突き通していた生徒も、二人のわちゃわちゃを盗み見てたものも、そのどちらでもないものも、一斉に割れ関せず、という感じで目を逸らしたり、眠るふりをしたり。
そう、、、これはこのクラス、、、というか、学園全体に校則規模で規定されている、スクールカーストによるもの。
第一階級は財閥、大会社、大株主、、、これらの正統な相続者であること。
第二階級はほとんど上記に同じ。ただし正統な第一相続者ではない、次女、次男、それ以下の子女。
正統な後継者が決められていない場合はこの階級に該当する。
第三階級は上場企業の社長、医師や代議士の子女であること。またそれだけの資産を持ってしてもいわゆる成金はこの階級。
第四階級は主に大企業に勤めている親の子女や元華族、過去栄華を極めていたが没落した名ばかりが残っている家の子女は大体このへんである。
これら階級は明確に区別されており、同じ階級同士の者でしか会話をしてはいけないと言うルールが敷かれているわけではないが、上の階級の者は下の階級の者に気に入らないことがある場合、申告の上ペナルティーを課すことが出来る、という校則により、大半である第三階級以下の人間は怯えて暮らしているようなものだ。
それを逆手にとって、下の階級の者に悪質なイジメまがいのことをする連中もいるのだから、アホらしくてやってられないとも思うが、ルールなので仕方がない。
そしてピラミッドの頂点に君臨する第一階級の身分の者は、実はごく少数、それも大多数が男子であることが多いので、必然的に美香が気兼ねなく友達で居られる女子が限られ、その矛先がつくしに向かっているという訳なのだが。

「、、、まあ、、、そうかもしれないけど。
だからって私は美香の保護者じゃないんだから、四六時中つきまとわれても迷惑なの。わかる?」

「え~~っ!美香わかんな~い。
最近人付き合いが悪いだけじゃなくて、冷たいよ~」

「そう?前からこんなんでしょ」

「そんなことないよっ!前はもっとこう、、、冷たさの中に優しさがあったっていうかぁ。そんな感じ、、、って、まあいいんだけどね!そんなことより、来月デートするんでしょ?どこ行くの?」

「どこって、、、でも、基本お互いの家でしか会わないし。
この前どこでも連れてってやるとは言われたけど、、、正直、彼氏?っていうのは初めてだからよくわかんないから聞かれても。
、、、美香なら、どこ行くわけ?」

「もうっ!おうちデート毎回なんて、健全な女子高生とイケメン御曹司様のすることじゃないでしょっ!
それって、なんかすごく不健康、不健全!
いい若者なんだから、たまには外とかで、、、そうだなぁ、私なら、やっぱカラオケ?からの、ファミレスでランチでしょ、ゲーセン行ってプリクラでしょ、それから公園とかを手とか繋いで散歩して、帰りは送ってもらって家の前でキス、、、とか?
きゃ~~~ん、恥ずかしいっ///もうっ、言わせないでよ!//」

、、、こっちの方が恥ずかしいと思ったけど、これ以上絡むのも面倒なのでスルーしてあげた、心優しいつくしであった。
というより、葉山財閥のお嬢様のくせに、よくもまあ次から次へと庶民的な発想が出てくるよね、と逆に感心してしまった。
このデートプランを恵、、、お母様に伝えてやったら卒倒なさるでしょうね。
カラオケにプリクラ、、、ちょっと司くんには考えられない。
ゲーセンには無理矢理引っ張り込んだし、路上でクレープも食べさせた自分でも、モノには限度があるとは思っている。
大体司くん、音痴っぽい。
というか知ってる歌なんてあるのかな。
、、、なさそう。たまに俗世間のことに疎すぎて話にならないこと、あるしね。
それに私だって知ってる曲は美香が好きなアイドルグループの何曲かだけ。
一緒にカラオケにつれてかれると二時間は美香の独唱なので、覚えてしまったというのが本当のところだし。
それに、、、プリクラ?司くんが?
、、、気持ち悪い、想像すんのやめよ。
そのうち授業開始チャイムが鳴って、美香は大人しく座席に戻っていったけど、机の下でこそこそスマホで検索をかけたりして、調べてみた。
普通のカップルが普通のデートをするなら、どこなのだろう、と。
急に気になったのだ。
そりゃ、経験の数だけは豊富だけれど、恋人なんて存在初めてだし、その手の普通に関することもまるで知らないと改めて気付いたのだから、これは脅威。
誘惑しろというからにはとりあえずセックス?それしか頭になかったが、いつまでもそれだけというわけには行かないはずだ。
誘惑、、、身体のことだけではない。
それはつくしにもわかっていた。
身体など、金銭と引き替えに出来るまるで下らないものであるということもわかっていた。
それよりも彼の心を捉え、虜にして、、、そして、ズタズタに引き裂いてやらなければならないのだから。
司の傷が深ければ深いだけ、再起不能になるほど陥落させればさせるだけ、きっと貴之は自分を愛し、、、いつかは恵などどうでもよいと思うほどに自分をきつく抱きしめてくれるはず。
司の心までいつかは自分のモノにして、そして、、、貴之の目の前で粉々にしてあげる。
それだけが、その想いだけが、つくしを突き動かしていた。
たとえ、時々でも司に対して後ろめたい気持ちがあったとしても。








「フンフン、やっぱね~。
高校生の定番デートと言えば、遊園地、映画館、水族館、、、へえ、意外と第一位はお互いの家で、かあ。
やだね~、雫もだけど、今時の高校生暗すぎだし」

「、、、、美香、よかったらその席どいてもらえない?」

「あっ!雫だ~!おはよ!」

「だからおはようじゃなくて、そこどけっつってんでしょ」

「痛っ」

フンフン頷きながら自分の席でデートのマニュアル本なんぞを読んでる美香を鞄の角で殴りつけ、席に着く。
ここ三日間、この間自分があんな話を振った日から、毎日こう。
まったく、友達思いなのか、自分が楽しんでるだけなのか。

「痛いってばっ!朝から何すんのよっ!」

「そっちこそ、朝から私の席で何してんのよ」

「何って~、、、友達思いの美香ちゃんがあんたのために調べものしてんのっ!
たまには私の事も大切にしてよね、一応私だってお嬢様なんだからね、こう見えてもっ!」



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