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「ガラスの林檎たち」
第三章 愛もお金で買えますか?

ガラスの林檎たち 54

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「、、、まあ、一応葉山財閥のお嬢様、だっけね。
忘れてたわ」

「ひどっ!忘れないでしょフツー」

「だってさ、超お嬢とは思えないほど、あんたの趣味って普通っていうか、庶民的ていうか。
帰りにカラオケ行くのもゲーセン行くのも、コンビニだって、この学園の第一階級のお坊ちゃま・お嬢様方の中ならあんたくらいのもんでしょ。
美香って、、、弟いるって言ってたよね?その子もそんなんなの?」

「、、、う~ん。
龍ちゃんはあんまり付き合ってくれないかも。
あ、でもね、何回か一緒に動物園くらいなら行ったかな?
年々生意気になっちゃってさ~。ちっちゃいころはその生意気加減も可愛かったってのに。
って、違う違う!龍ちゃんの話じゃなくて、雫の話じゃん?」

「え~、、うん、いや、あんたが勝手に盛り上がってるだけなんだけどね、、」

美香のテンションに朝からついていけないとでも言うように自席に着いたつくしが溜息を一つ。

「だってさ~あ、雫たちってば、いつもお家デートで、そりゃあ欲求は解消できるかもだけどさ、それって倦怠期のカップルとか、もう末期のカップルたちの動向らしいよ?
ほらあ、ここ見て、このコーナー。
カレカノお悩み相談室。
この彼女の言い分、まるで雫みたいでしょ?
まあ、この子と雫が違うのは、彼女が彼氏に強いられてセフレっぽくなってる!ってとこなんだけどさ。
だって雫と道明寺さんって、付き合ってまだ3か月?とかそんなもんでしょ?
いい加減ここらで状況打破しないと、マンネリ化して、お互いに飽きて、早々に破局コースらしいよ?」

『破局』という単語に眉根を寄せたつくしが、美香から雑誌をひったくって彼女の言う『セフレ関係に悩まされている彼女』の小話に目を通す。
彼氏が面倒がって外でデートしようとしない。
家に呼んだり呼ばれたりだけどセックスをしたらすぐに帰ってしまう。
自分のことを性の対象としか見ていないのではないか。
たまに一緒にでかけても、「帰る」「もういい」など冗談でも突き放したようなことを言われ、傷つきっぱなしだ。
など。
どこぞのバカ女の下らない恋愛話など、普段の自分ならば取るに足らない、気にも留めないようなことに違いはないのだが。
彼女から彼氏への愚痴がそのまま司から自分に向けられたような気がして、血の気が引いていく。
自分と司は、それこそ身体から始まった関係だ。
週に何度か、時間の合うときに呼び出されて、セックスをして、お互いの欲求が満たされれば、それで解散。
時には身体の相性も相まって夢中になりすぎて途中から意識を飛ばし、彼と抱き合ったまま朝を迎える、なんてシチュエーションもあったが、基本的にはセックスフレンドのような関係だったのだ。
その関係は何度目かの情交から徐々に変化を見せ、彼が情事の合間に恋人よろしく私に甘い言葉を囁いたり、情事後にはピロートーク?今日はこんなことがあった、とか、反対に学校でどんなことがあったのか、楽しかったか、とか。
本当に他愛もない話ばかり。
いつしか甘い言葉は愛の言葉へと変わり、過去に好きだった人間へのアドバンテージは大したものだなと感心してしまったくらいには、彼の自分への愛を、自覚していた。
彼は私のことが好き、愛してる。
性の対象としても、そうでなくても。
それは痛いくらいに分かる。
人への気持ちが鈍感な自分にも、痛いくらいに。
彼は本当に大好きなのだ、牧野つくしのことが。
愛してる。
彼の態度が。目が。彼の存在の全てが。
彼の愛した『牧野つくし』の存在を知らしめ、そして何故だかたまに、それが無性に、、切なくもなる。
彼が永遠に、『城宮雫』を生きていた自分のこと丸ごとは、きっと好きになってくれないとも、思うから。

「、、ねえ、雫?どうしたのよ、さっきからぼーっとしちゃって。そんなにその雑誌が気に入ったなら貸してあげるから、ホームルーム中にでも読めば?」

「、、、え、、あ~~、、、うん、そうね、そうするわ。、、ありがと、美香」

「めっずらし!雫が私にお礼?明日は雪だわ」

混ぜっ返す美香を軽く睨め付けると、怖い怖いと楽しそうに笑われてしまうものだから、本当にこの友人は肝が据わっているなと感心しきりだ。
さすがは葉山財閥のお嬢様とでも言うべきなのだろうか。
生まれついての傲慢さと可憐さは。
黙っていれば十二分に、美少女なのに屈託無く破顔して笑ったり、小学生のようなはしゃぎ方をしたり。
この友人はまあ、かなり苦手の部類ではあるが、それはあまりにも陽と陰、、2人のタイプが違いすぎるからであって、そもそも嫌いではないのだから。
ある種自分にとって足りないところを補強してくれる最良の友人なのかも知れないとも思う。

「たとえばだけどさ、美香がその、、彼氏に飽きられないためには、どうしたらいいと思う?」

「、、飽きられない為って、道明寺さんのこと?」

「だから例えばだって。美香なら、どうするわけ。その、、、マンネリを解消するためには」

「ええ~難しいな。ただ飽きられないって言うと、、裸で特攻!たまには彼女の方から攻めてやるぜ!的な?」

それはもうやってる、なんならつきあい始めからそんな感じだわ、と言いたいのをグッと堪えて、

「そのほかには?なんかこう、画期的なアイデアとか、ないわけ?セックス以外で」

「画期的なアイデアね~~。
う~ん、あ、胃袋掴む的な?
次のデートにお弁当の一つや二つ作ってって、家庭的な女アピール!とか?
後、雫はもらってばかりだろうから、たまには道明寺さんにプレゼントをしてみたり、とか?
いつもと違う自分を演出、みたいなのをやってみれば?
英徳のお嬢なら絶対やらない庶民デートのプラン立てちゃうとか」


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asuhana様

早速コメント、嬉しいです~!
asuhana様のコメントが嬉しすぎてガラスの林檎の構想がメリメリと?進んでおりまする。
第3章は徹底的に甘甘に。
司と雫のラブコメを書いていこうと思っておりますので、お楽しみに!
第4章からは物語が暗転しますが、あくまでもハッピーエンドですので、安心して下さい。

今日更新の55話で明らかになりますが、雫ちゃん、、料理ド下手です。笑

れもん様

おそらく初めまして?の方ですよね!初めまして!いよです。
「ガラスの林檎」大好きといって頂けて感無量でございます。
私も花男二次を書いてて、この作品は構想当初から思い入れがあるので。
そう言って頂けて嬉しいです!
頑張りますので、また当サイトに遊びに来て下さいね♪

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さいみ様^^

コメントの返信遅れまして申し訳ありませんでした。

あまりにも嬉しくて~との光栄すぎるコメント。
こちらこそあまりにも嬉しくて創作意欲上がりまくりです^^笑

シリアスな中での恋情、、今連載中のガラスの林檎たちをひいきにして下さってるのかな?と感無量です。
私も我ながら今連載中のガラスの~はお気に入りの作品というか。
牧野つくしとは正反対の性格の、目的のためなら手段は選ばない系スーパー気まぐれわがままお嬢様『城宮雫』。
この子が私は本当に愛おしくて、大好きなキャラです。実は始めにこうしようと思っていたヒロイン像とは大きくかけはなれているのですが。
初めはとにかくテンプレ通りのお嬢様。
気が弱くて大人しくて外見は美しいけれど心に闇を抱えるお嬢様、というキャラでした。
貴之にも怖くて逆らえないから大人しく言うこと聞いてる的な?
そこを司くんに拾われて救われる王道ストーリー、司が花沢類化か?みたいな話だったんです実は。笑
正反対の雫ちゃんが出来上がったのは物語を広げていく過程で今の雫の方が動かしやすかったというのもありますが、それを差し引いても随分魅力的なキャラが生まれてくれたなあ、と。

まだまだ物語的には序盤ですが気長におつきあい頂ければと思います♪
長文失礼しました。
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