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「愛さずにはいられない」
第二章 軽蔑していた愛情

愛さずにはいられない 21

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アウシュビッツでの観光が終わり、夕暮れ時となった。
車はだんだん郊外から都市へ移動していきミュンヘンまであとほんの10分程度で着く。

「_______牧野さん、この後はどういたしましょう。
このままホテルにチェックインなさいますか?パーティーへの準備などもあるでしょうから・・・・・・。」

「____立食パーティーと言っても始まるのは夜の9時からですし、準備にはまだ時間があるんですよね。」

「それでもお疲れでしょ?長時間のフライトの上にアウシュビッツ見学ですもの。
それに、パーティーと言ってもお仕事のようなものなんですよね?
お体のために少しホテルでお休みになってはいかがでしょう?」


「__いえ、できればこのままドイツの街並みでも味わってこようと思います。
なんとなく、ホテルにいると余計なこと考えてしまいそうで_______。」

「ふふ、もしかしてもうホームシックですか?」

「__ええ、まあ。そんなところです。宿泊先のホテルというのはここから遠いですか?」

「いいえ、ここから歩いても20分程度です。」

「そうですか。ではこの辺で降りてもいいでしょうか?」

「ショッピングですか?私も同行いたします。」

「いいえ、大丈夫です。あたしも日常会話程度なら出来ますし。
ちょっと一人でブラブラしたい気分なんです。」

「____分かりました。
では、何かあったらすぐにホテルの方に連絡をいれてください。」

「はい。いろいろありがとうございました、三浦さん。」


運転手に礼を言い車から降りたつくしはどこへ行くか目的も特になかったが適当なカフェでも探そうと思い、歩き始めた。

さきほど車窓から見えた景色に対しても同じような感想を持ったが、ミュンヘンの街並みはとてもかわいらしい。

ヨーロッパに行ったときはいつも思うのだがヨーロッパの家はデザインを決めるのに国の許可が必要なのかと思うほど美しい色で彩られており、まるで街全体が芸術のようだった。

あちらこちらにでている屋台や雑貨屋さん、お花屋さんなど小さくてかわいい建物もたくさん見られる。

マリエン広場を通り過ぎ、少し歩くと通りにかわいらしいカフェを見つけた。
中が半分アーケードになっており、面白い造りをしている。
つくしはここで軽く夕食をとってしまおうと考え、カフェに入ろうと足を踏み出した刹那、突然日本語で声をかけられた。

「あれ______?牧野?まきの、だよね。」

自分の名を呼ばれたことに驚き振り向くとそこにはつくしの記憶にある男性が立っていた。

サラサラの茶色の髪の毛、人を引きつける雰囲気やつくしがかつてビー玉のようだと表現した瞳はそのままに。

「___はなざわ、るい・・・・・・・。」

つくしは類に聞こえない位小さな声でポツリと呼びかけた。



つくしの高校の卒業式以来_____________
つくしと類の5年ぶりの再会であった。


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