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「愛さずにはいられない」
第一章 愛さなきゃよかった

愛さずにはいられない 2

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やっぱりここは、何度来ても慣れないな。
この邸独特の威圧感。
 
ここへ来るのも、もう最後だ。

あたしは門の前のSPの人に挨拶し中に入れてもらうと、タマ先輩やメイドの人たちへの挨拶もそこそこに東の角部屋へと向かった。
ドアをノックし、道明寺、と声をかける。

「___また来たのかよ。ほんと、うぜー女。
類の女だか総二郎の女だか知らねえけどな、いい加減にしろよ。」

道明寺はチラリと視線だけこちらにやり、もう何度目になるか分からない罵声の言葉を浴びせた。
一ヶ月前のあたしだったらこんな言葉をかけられたら冷静に道明寺と向きあうことが出来なかったかもしれない。
慣れって怖い。
まだ胸の奥がちくりと痛むけれど大分耐えられるようになった。現実を直視できるようになった。

「もう、ここへは来ない。」

「・・・は?」

「もうここへは来ないよ、道明寺。
あのね、あたし、前にあんたの彼女だったっていったことあったでしょ?
あれね、もういいの。もうあんたがあたしのことを忘れたんだったらそんな関係成立するわけ無いから。」

あたしはバッグの中からいままで道明寺にもらったものをさしだした。
制服デートしたときの野球ボール、天体観測の夜にもらった土星のネックレス。
そして、お母さんである楓さんから預かったうさぎのぬいぐるみ。
全部全部、思い出のつまった大切なもの。

「これ、いままであんたからもらったものなの。返すね。」

「__なんだこれ?
この人形、俺がガキの頃持ってたやつじゃん。
・・・・・・・ネックレス、とボール?俺んじゃねーよ、知らね。」

知らない、か。
大切にしていた思い出が道明寺自身によってふみにじられているような気がした。
耐えられなくなり、ハハッと自嘲的な笑いがこぼれてしまう。


「そっか。じゃこれはそっちで処分して。
今日はこれを渡しに来ただけだから。
あたしはあんたを幸せにしたいと思ってた。なのに、結局何もしてあげられなくてごめんね。
___じゃあ、帰るね。」

それだけ一気に伝え部屋を出ようと踵を返した。


____________あたしはこのとき、道明寺が何を考えていたのか、まるで分からなかった。

ただ「待てよ。」とかけられた声に反応するより早くすごい力で腕を引っ張られ、ベッドに引きずり込まれた。

「きゃあっ!」

あっという間に道明寺があたしを組み敷く形になってしまっていた。

「痛ッ____いきなりなにす_______」

あげようと抗議した声は道明寺の眼によって遮られる。
あたしはだれかの、こんなに暗く冷たい眼を見たことがあるだろうか。
だれかのこんな___感情を持たない無機質な瞳を。

と、同時に背筋がゾクっとした。

ただひたすらに、目の前の男が怖いと。

「は、離して」

少しでも道明寺の体から離れようと伸ばした手をつかまれ頭上に絡みとられる。

「_______なあ、お前さ
もう自分は何もしてあげられない、とかいってるけど、あんだろ出来ること。」

「・・・・・え?」

「とりあえず、ヤらせろよ」

その言葉を合図に制服のリボンを解き、ブラウスのボタンを乱暴に外し、ブラジャーをもはぎ取ろうとした。

あまりのことに頭はパニック状態。

「やっ・・・やだ!やめて!やめて!!」

何とか身をよじり、必死で抵抗するもうまく押さえ込まれ、まるで自ら服を脱がせる男の手伝いをしているようだった。

道明寺はくっ、と短く笑い可笑しそうに言う。

「うるせえな。慣れてんだろーが。付き合ってたっつーんだから。
お前も結構たまってたんじゃねーの?だから俺に何言われても毎日会いに来てたんだよな?」

「っ・・ちが・・・違う!違う!やだぁ!やめて!」

「__暴れるんじゃねえよ、大人しくしてろ。」

「や___やあ!!やだやだやだ!お願い!止めて!ねえ、お願い!こわい__こわい!!やだ!」

拘束された手を振りほどこうと必死でもがいてみてもまるで小動物を喰らう時の肉食獣の如く残忍な男の目に変化は訪れない。
つくしが抵抗すればするほどにその支配欲を激しく掻き立て、つくしの腕を骨が折れんばかりの力で更に強く拘束する。
あまりの痛みに涙すら込み上げてきたつくしではあったがここで屈するわけにはいかなかった。
次に司から何をされるかはいくら鈍感と呼ばれるつくしにも理解出来る。
信じられなかった。
つい一ヶ月前まであれ程離れたくないと愛を確認し合った相手が___今こんなにも自分の尊厳を貶め、永遠に女が勝つことの出来ない男の力を見せつけようとしている。

「ねえ___お願い、お願いだから・・ほんとに怖いの。お願い____

力では決して叶う事は無いだろうと悟ったつくしが藁にも縋る思いで懇願する。
涙は今にも溢れかえり零れ堕ちてきそうではあったがすんでのところで必死に取り繕う。

「____なんで___なんでこんな_____どうして___どうして?どうみょうじ__

何て陳腐な台詞だろうと思いながらも口をついて出てくるのは純粋な疑問ばかり。
司は涙を溜めたつくしの目を一瞬瞳に移したかと思えば嘲るような笑みを張り付け、つくしの桜色の唇の噛みつくようなキスを落とした。
驚き「やめて」と開きかけたつくしの唇を強引に割り舌を滑り込ませる。
キスはしたことがあっても舌など入れられたことのないつくしは未経験の行為におぞましさすら覚えた。
自然に逃げようとする舌を絡め取られしつこいくらいに口内を蹂躙する。
ピチャピチャ卑猥な水音を立てながらただひたすらその行為を繰り返した。

「____やあ____やめて___いや__おねが___

そんなつくしの言葉すら司を煽るのか、厭らしい音を立ててつくしの舌を離した司は、上半身が剥き出しになったつくしの胸を指の跡がつくほど強く揉み上げ、独りでに尖っていた突起を口に含む。
そんな司の行為に今までに無いほどの恐怖心を感じたのか身体を左右に動かし少しでも司から身体を離そうとした。

「あ・・・あああ・・・・やあ____もう__もうやだあ!__あ・・やあああ__ああ__

つくしの口から出る喘ぐような声は快楽からなどでは絶対に無い。
途切れ途切れに出る抗議の声は格好悪く震えていた。


ス、と司の手が下腹を伝い、スカートの中に入り込むと、つくしの頭はもうパニック状態。
めちゃくちゃに暴れ出し抵抗を試みた。


「やだぁ!やめて!お願い!違うの!こんなのは違う!やだ!やだ!やだ!やだ!や______」

叫びだしたつくしに司が舌打ちをした刹那、頬に鋭い衝撃が走った。

司がつくしの頬を殴ったのだ。

「いいから、大人しくしとけよ。」

そう司は吐き捨てるように言った。

つくしは過去に二回、司に殴られたことがある。
一度目は司の嫉妬によるもの。
そして二度目はつくしの考えなしの言動によるものだ。
どちらも、自分のことを深く想っていてくれたときのことだった。

でも、これは違う。

ただ自分の思い通りにならないのが気に入らないから。
そこにはつくしへの想いなど一片もない。
自分のことなど見ようともしない暗く沈んだ目を見ながらつくしは全身の力が抜けていくのを感じた。


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