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「愛さずにはいられない」
第一章 愛さなきゃよかった

愛さずにはいられない 8

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「是非、手に入れたいね。」

巧に言われた言葉がつくしの頭の中で反芻される。
手に入れたいとあんなにストレートな口説き文句が少しも嫌みに聞こえなかった。
世の中の女性の大半は巧のルックスにあの一言があればすぐにでも落ちてしまいそうになるだろう。
先程の巧の微笑みは鮮やかにつくしの脳裏に再生される。

ホテルを後にしたつくしは、ふるふると先ほどの事を払拭するように首を振り、携帯電話を取りだすと司に連絡を入れた。

「______もしもし、司?ごめんなさい、まだ会談中だった?」

「いや、ちょうど終わったとこだ。んだよ、東城はどうした?____今日は泊まりだと思っていたがな。」

「・・・・・うん、契約は一応決まった。」

「そうか。じゃあ先に邸に行ってろ。今日は泊まってけよ。」

「うん。・・・ねえ、司は東城さんの息子に会ったことある?」

「あ?ああ。ビジネスでは何度かな。」

「___あの人とても変わった方だわ。」

「手に入れたい」という巧の声が再度頭に木霊し、頬が上気しているような気がした。

___やだ。あたし・・・・・・何考えて・・・・・

「___つくし?」

どこか上の空のつくしに訝しげに司が呼びかける。

「______あ、ごめんなさい。邸の方に行ってるね?何時くらいに戻ってこれそう?」

「このあと会食だからそれが終わってからだな。」

「わかった。待ってるね。」

つくしは携帯を切りバッグにしまい込むと、時折頭に現れては消える巧の姿を吹っ切るように邸へと向かいだした。

決して巧に対しての感情は、「恋愛」だとかそんな浮ついた感情ではなかったとは思う。
それでもやはり巧のあの言葉には彼女は少なからず動揺させられたし、多分____嬉しかったのだと思う。

_____それでも・・・それでも誰かのあんなにまっすぐな目を見たのは久しぶりのことだったんだから。ただ、それだけのことよね





___________________________________________________





司が邸に帰ってきたのは夜の9時過ぎだった。

いつもの如く案内された東の角部屋で何をするわけでもなくソファーにもたれているつくしはここのところの疲労のせいか気を抜いたら倒れそうな位に身体が重くなっていた。

ガチャリと開いた扉の音とともに、少しまどろみかけていたつくしの頭が覚醒する。

司はソファーに座っているつくしの隣に腰をかけ、煙草に火をつけた。

「契約、成立したんだってな。ご苦労さん。」

「・・・・ん。」

「なあ____どんなだった、あいつ?」



司が寝た男の話を強いるのはいつものことだったが、今回のことはどういえばいいか分からない。
東城への引き抜きの話なんて司が聞いて面白い話ではないだろうから。

「どんなって、別に普通・・・。」

フ、と鼻先で笑うと煙草を灰皿に押しつけ、つくしを抱き込んだ。

「どんな風にあいつに抱かれたんだ。
気持ちよかったか?俺にやられてんのと同じことしたか?
いつもみたいにかわいい声で喘いだのか?

___________答えろよ。」

黙ったままのつくしの髪を弄びながら答えを促す司の声は楽しんでいるように聞こえる。
つくしがどう答えるかなんて分かりきってるから。

「・・・・今の質問全部いいえ、よ。」

司は満足そうに「そうか。」とつくしを抱き直す。

「・・・・・ああ、今日はアレ、まだだったな。」

司は灰皿に押しつけた煙草を手に取り、つくしの二の腕に押し当てた。

「___ッ__痛ッ。」

毎回のこととはいえ、やはり殴られたり蹴られたりするような痛みと違い、こちらはなかなか慣れなかった。


つくしは必ず取引先の相手と寝た日には司に戒められるように煙草で烙印を押される。
自分で命じておきながら従えば罰を与える、倒錯的な行為。
 
「痛いか?つくし?」

司は笑いながら面白そうに聞く。
つくしは痛みにわずかに顔を歪ませながら「ヘーキ。」と囁いた。

「そうか?」

司は楽しげにいうとさらにつくしの腕に煙草を強く押し当てる。

「_____ンっああ____あ・・・つ・・・んん」

「やべ、すげーくる。お前のその顔、マジでそそる。」

司は煙草を再び灰皿に押しつけると、獣じみた顔で乱暴にブラウスをはぎとり、力任せにショーツをおろした。

まだろくに慣らしていないそこにいきなり入ってくる司のそれはまるで凶器のようで。

痛みに顔を歪めるつくしに構うことなく彼女の腰を持つと乱暴に突き上げた。

司はつくしを他の男と寝かせた日は執拗にセックスを求める。

空が明るみ始めるまでは自分を手放さないだろう。
すでに飛びそうになっている意識の中で窓から見える満月だけがいやにはっきりつくしの頭に残った。

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